カネの概念を根本から変える「ブロックチェーン」の衝撃 専門家らが議論というニュースに対するコメント
ニュースの要約
ソース元
カネの概念を根本から変える「ブロックチェーン」の衝撃 専門家らが議論 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)
ブロックチェーンとは?
このニュースの内容をまとめると、
●ネットの登場が社会に与えたのと同様のインパクトが今後、
デジタル通貨やブロックチェーン技術によってもたらされるとのこと。
●ネット場合はまず電子メールが普及し、その後ウェブという概念が広まり、
様々なサービスが構築されていった。
それと同様にブロックチェーンは技術的インフラで、
その上にデジタル通貨の仕組みがある。
●今後はビットコインなどの暗号通貨に限らず契約書や証券、資産譲渡などのあらゆる取引が低コストで処理可能になり、
社会の構造を根本的に変えていく可能性があるとのこと。
●プログラミング可能なマネーが実現できたり、
手数料を限りなくゼロに近づけたり、
1円以下の超少額決済が可能になったりする取引を実現することが可能とのこと。
●通貨や証券、不動産などの分野を取り扱うので、
ブロックチェーン分野には、高度なセキュリティ技術と慎重さが要求されるとのこと。
まとめはここまで。
コメントはここから。
ブロックチェーンは「第二のインターネット」になりうる
ブロックチェーンとは、分かり易く説明するなら、
世界中のコンピューターですべての取引記録を共有し、データの改ざんを困難にする仕組みのことです。
ブロックチェーンは「第二のインターネット」になる可能性があるとのことです。
つまり、高度なセキュリティが確保された通信網上に、証券や、債権、デジタルマネーなどの
経済の核となる決済の仕組みが移行されていくということです。
デジタル通貨はプログラミング可能
プログラミング可能なマネーなどのうたい文句は、非常に気になるフレーズではあります。
また、1円以下の小額・端数取引ができることは、金融・経済の分野において、
その基本構造を大きく揺るがす可能性があることも否定できないでしょう。
通貨にプログラムを組み込めば、それを誰が使用したかの履歴を完璧に追跡できるそうです。
例えば、音楽配信の分野では、iTunesのような仲介サイトがなくても、アーティストに利用料金を直接送金できるようになるとのことです。
ブロックチェーンが普及すると銀行は不要になり淘汰されるのか?
ただし、ネットがこれだけ普及しても、テレビやラジオ、はたまた印刷物などの既存メディアが潰れていないように、
既得権益と既存勢力とのせめぎ合いになることは想定されるので、
そう簡単に社会の仕組みが再構築されることはないと考えられます。
実際に、nanakoやsuicaなどの、現在の技術では簡単に実現できている、電子マネーが統合されないことを見ても、明らかでしょう。
技術は大きく進化し、実現可能となっても、既得権益を重んじ、その推進を阻もうとする勢力を
説得・打ち負かすことができなければ、それは実現しないのです。
個人的には、やはりゆっくりと技術革新の行方を見守りたいと思います。