禁じ手「ヘリコプターマネー」はすでに実施されているというニュースに対するコメント
ニュースの要約
ソース元
禁じ手「ヘリコプターマネー」はすでに実施されている | マネーポストWEB「マネーポスト」公式サイト
このニュースの内容をまとめると、
ヘリコプターマネーとは?
●「ヘリコプターマネー」(通称「ヘリマネ」)とは、
政府・日銀が一体になって国民にお金を配るという金融政策と財政政策のことである。
●ベン・バーナンキ前FRB議長が手詰まりとなっているように見えるアベノミクスに対し
ヘリマネをアドバイス、日本政府はその実施に前向きになった、という憶測が報じられている。
●これを実施すると、国債の増発に歯止めがかからなくなり、財政規律が失われ日銀の信認が失墜。
結果、円、国債の暴落につながる可能性があり、長らく「禁じ手」の政策とされてきたという。
ヘリコプターマネーは実質行われている!
●ヘリマネの新聞報道の定義は、
「政府の発行する無利子および無期限の国債を日銀に無制限に買い取らせ、政府が財政資金を確保すること」
とされている。
●上記の「ヘリコプターマネー」の定義は、政府が国債を発行して日銀に買い取らせて、その資金で財政出動を行うこと、
政府が国債を発行し、金融機関に買わせた国債を日銀が買い取る、という現在の状況と実質的に同じである。
つまり、すでに「ヘリコプターマネー」は行われている。
となっています。
まとめはここまで。
コメントはここから。
ヘリコプターマネーの意味を考える
筆者が「ヘリコプターマネー」という言葉を知ったのは、最近の経済紙の記事を読んでからでした。
政府が国民にお金を配るということなので、「子ども手当」のようなイメージを持っていました。
結果、円の暴落、金利の上昇、などによりインフレのような状況も起きうるのではと考えていました。
金利上昇、インフレが起これば、不動産のような現物資産を持っている人が有利になるような経済状況となります。
しかし、実際の定義は、国債の発行・その資金での財政出動ということなので、
すでに、実質的に行われているという意見にはなるほどと思いました。
ちなみに、財政出動とは、税金や国債などの財政資金を公共事業などに投資することによって
公的需要・総需要を増加させ、国内総生産(GDP)や民間消費などの増加促進を図ることと定義されています。
よって、現在「ヘリコプターマネー」が行われるのか?、否か?、行われるとすれば、
その時期はいつか?などの議論自体がそもそも誤っているということになります。
このあたりは、やはり専門家の意見に耳を傾けながら勉強していく必要があるかもしれませんね。